2014年08月08日

男性医、精神鑑定で被告女性を全裸にし検査

京都地裁の裁判員裁判の公判前整理手続き中だった昨年4月に行われた精神鑑定で、鑑定人の男性精神科医が、被告だった当時30歳代の女性を全裸にして身体検査していたことがわかった。

 女性の弁護人だった弁護士は「全裸検査は不要。性的虐待だ」と批判している。

 弁護人だった古川美和弁護士(京都弁護士会)によると、精神鑑定は2012年、弁護側が請求し、地裁が男性医師を鑑定人に選任。医師は女性と京都拘置所で3回面接した後の昨年4月、勤務先の病院で下着を脱ぐよう指示し、体を観察したという。同拘置所の女性職員2人が立ち会った。

 同6月、女性が古川弁護士に相談し、発覚。翌7月、地裁での協議で医師は事実と認め、「生傷などの確認のために必要だった。女性も同意した」と説明したという。一方、女性は古川弁護士に「下着まで脱ぐことについての必要性の説明はなかった」と話したという。

 刑事訴訟法では、鑑定人による身体検査は裁判所の許可が必要と規定。ただし本人の承諾があれば、許可は必要ないとしている。

 医師は読売新聞の取材に「全裸検査は鑑定に必要だった。女性に説明し、異議申し立てもなかった。真摯(しんし)に調べただけだ」と話した。  


Posted by 中里 at 11:24Comments(0)